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カルタヘナ宣言
第90回I理事会は、アメリカ政府の代表団が公式に再加盟方針を表明した歴史的なICO会議となり、生産国支援のための国際協力が必要なことが改めて認識されたこともあって、5月19日の理事会の冒頭で、既に執行委員会の協議を終えた決議案として、「カルタヘナ宣言」が満場一致で可決されました。昨年9月には紛糾原因となった消費国側の積極姿勢といった表現など、字句が一部修正されたものの、宣言の基本精神はそのままであり、原案作成者の顔を立てるとともに、アメリカ歓迎のレッドカーペットを、ICOが整えたといえる。

5月のICO理事会では、アメリカの再加盟準備として、重要政策の3本柱の一つである品質向上計画修正という代償を支払ったとはいえ、不在だった最大輸入国を加えて、愈々本格的な国際協力の場が完成することを告げる夜明けの鐘が聞こえる思いで、加盟各国はこの宣言案に賛成したものと思われます。宣言が直ちに国際相場にインパクトを与えるものではないにせよ、世界のコーヒー産業が持続可能であって欲しいという願いは、生産国も消費国も共有しているものであるため、その共通認識としての宣言全文を改めて紹介。

ICO創立40周年を記念してカルタヘナで開催されたICO理事会に参加した加盟国代表は、次のような宣言を行うことが、時宜を得たものであるとともに必要であると考えている。

(1) 現在のコーヒー危機は、史上最悪であり、国際市場におけるコーヒーの実質価格は、数十年来の最低記録である。世界中のおよそ50カ国で1億人以上が、コーヒーの栽培、精選、販売及び流通に従事している。危機の影響が生産国を破滅させていることが立証されており、貧困の増大とともに社会的不安定が生じている。貯蓄や投資や経済成長や、収入の配分なども影響を受けている。近年 生産国では、国際価格が歴史的な長期間の平均値より65%以上も下がったために、200億ドルもの外貨収入を失っている。

(2) 現状の主な理由がコーヒーの継続的な過剰生産能力にあるとはいえ、最近の世銀の研究でも確認されているように、世界のコーヒー市場が、高度の相場変動と明らかな不備と不調和によって特長付けられているということも、銘記されなければならない。価格の連鎖が、均衡のとれた方向へは働かず、生産国の受け取る分け前が極端に減少する方向に走った結果、段階的に生産国を弱体化に進ませたと考えられている。

(3) 世界のコーヒー消費は安定しているが、一部の伝統的な輸入国では減退が見られ、危機の悪化を助長している。その上新市場での消費振興活動が足りないことが、それらの市場で潜在的な飲用者への到達を困難にしている。粗悪な品質と他の飲料への転換が、コーヒー消費に悪影響を与えるとともに、世界の需給不均衡を更に悪化させている。そのため協定加盟国は、民間部門とも協力して、コーヒー消費拡大のためのICO行動計画を実施する必要性とともに、ICOが持続的発展に関する世界 サミットのための実行計画に示された原則に従い、コーヒーの国際取引に対する持続的戦略を展開することを支持する。

(4) 国際社会は今や危機の重大性について、より深く認識している。事実 欧州議会、EU、米国議会、エヴィアンにおけるG-8サミット会議、ラテンアメリカ並びにアフリカ諸国首長及び農業大臣会議、各種多国間組織、生産国及び消費国の各種機構などが、危機の影響についての懸念を示しており、これらの経済的困難に対応するための地球規模での戦略策定を勧告している。

(5) カルタヘナ会議にブラジルのルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領、コロンビアのアルバロ・ウリベ・ベレス大統領、及びホンデュラスのリカルド・マドゥーロ大統領が揃って出席されたことは、危機が生産国と消費国との積極的な協力によって打開されなければならないという心配を裏付けるものだった。

(6) 協定加盟各国は、ブラジル、ホンデュラス、コロンビアの国家元首からの建設的な提案を銘記し、これらの提案が生産国と消費国との国際協力関係を強化することに役立つとの理解のもとに、更に諸提案を研究することを約束した。

(7) 世界コーヒー危機解決のための戦略は、品質の向上と消費の振興を通じて、世界コーヒー産業の長期的生存を可能にする具体的な行動を含むコーヒー流通網と市場における構造的な問題点を指向すべきであり、特に競争力の強化と人的資源の投入と産業の多角化とを目指すべきである。斯様な行動は、付加価値を更に高め、経済的、環境的、社会的な持続性と、リスク管理能力や物理的及び社会的インフラへの投資を目指すものとなる。

(8) 協定加盟諸国はこれらの事項を支持し、実行のために全面協力するとともに、目標達成のための計画と戦略への支援と展開に対する心構えとを表明する。

(9) 協定加盟国は、ICOによって実行される行動計画が、農産物及び工業製品の市場へのアクセスを容易ならしめるような国際取引条件の適用によって補足されるべきであることに同意する。

(10) 理事会は、ICOが国際的なコーヒー政策の協議とコーヒー輸入国と輸出国との間の協力と協調にとって、最も適した場であることを繰り返し強調する。この点に関し、非加盟国に対してICA2001への加盟或いは再加盟申請を考慮するよう求めるアピールをここに更新する。 ICOへの支持と他の国際機関との相互アクション及び協調とは、コーヒー生産国の収入と生活条件の向上に役立たせる地球規模での戦略を実行する上での基本的なことである。

(11) ICO理事会は、ブラジルが次回の理事会と2004年に開催される世界コーヒー会議を主催するとの提案を歓迎するとともに、これらのイベントが、世界のコーヒー産業に裨益する解決策を作り出すことによるカルタヘナでの理事会の成果に、更に錦上花を添える行事となるよう期待を表明する。
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by horoniga-com | 2004-07-26 01:27 | マスターのつぶやき
オーガニックコーヒーの危機 ・・
出始めの頃は、化学肥料や農薬が買えない貧困農家が作っているのが有機栽培さと皮肉られていたオーガニックコーヒーも、今やプレミアム付きのスペシャルティーコーヒーとして、押しも押されもしない付加価値商品の座を確保していますが、猫も杓子も有機栽培に変えて、製品が希少価値を喪失したらどうなるのか。持続可能な農法であるためには、有機栽培が望ましいには違いないとしても、従来型の栽培から有機農法に転換するためのコストを考えると、果たして農家にとって割が合うのかという問題に、リヒト社報告が真っ向から挑戦しています。

オーガニックコーヒーが消費者に高値で売れた初期の理由は、有害物質とは無縁だという健康志向だったように思うのですが、対立意見として、トマトやレタスのようにナマで食べるわけじゃなし、焙煎した上に熱湯で抽出したコーヒーに、残留農薬の心配などする必要はないとの考え方も強かったのではないでしょうか。それが10年ほど前から、主な理由が環境問題に変わってきたようで、農園に投入する化学物質が、土壌を汚染するだけでなく、下流一帯の水資源に依存している住民の健康にも被害を及ぼすことが懸念されることから、有機栽培の価値が見直されたと申せます。

問題は大手ロースターまでが一斉に有機栽培製品市場に参入した場合でも、付加価値商品としてのプレミアムが確保出来るのかという経済性にあり、リヒト社は農家に対して熟慮を求めています。通常品質のコーヒーに対する需要は減退気味なのに、世銀の「コーヒー市場の新しいパラダイム」と題する最近の調査などでは、最高品質の製品が大きく伸びており、新市場ではソリュブルコーヒーに転換する動きも見られ、コーヒー市場のピンとキリとの二極化傾向が一層顕著になっている。ピンの方での近年の成功話としては、最近益々多く語られるようになったスペシャルティー市場とか差別化商品とかの成長が挙げられ、それらは通常商品より上位に特徴付けられるものとして区別されている。

このような最近のコーヒー市場で、環境にやさしい様々な方法というような、いわゆる持続可能な栽培方法による製品への需要は、最もダイナミックな要素の一つで、中でもオーガニックコーヒーが最強の推進役になっているが、それは北米市場での伸びが著しいからだ。例えば米国有機取引協会の最新調査によれば、最近5年間のアメリカ国内でのオーガニックコーヒー消費は、年率約12%で上昇しているとのことだが、民間の業界筋では、伸びがもっと大きいと見ている。

西欧でも恐らく過去5年間の伸びは平均10%程度あったと思われるが、一部の業界調査では、依然として自由取引のコーヒーの方がうまくやっていると見ている。欧州でも伸びている商品の大部分はオーガニックコーヒーで、環境にやさしいコーヒーとだぶっている。米国では恐らくフェアトレードコーヒーの90%は有機栽培だろうが、欧州での比率はもっと低く、世界平均は50%程度と思われる。

業界のベテランで、世銀の最新報告書の共同執筆者だったダニエレ・ジョヴァニッチ氏によれば、主要な輸入国市場でのオーガニックコーヒーの消費合計は、毎年少なくとも10%伸びており、全体のコーヒー消費増加率の10倍のスピードだという。彼は今後も伸び続けるだろうというが、成否の鍵は、オーガニックがコーヒー市場の主流として成功するかどうかだと云っている。

世銀報告共同執筆者のブライアン・ルーウィンとペイノス・ヴァランジスによると、オーガニックに証明が発行され始めてから20年になるが、需要が伸びたのは最近10年間程度のことだという。主要な輸入国のスーパーマーケットでは、今や少なくとも有機コーヒーを1種類は置いており、一箇所での買物が益々一般化している現在、どの商品にとっても売場に置いておくことは、重要なことと云える。オーガニックコーヒーは既にニッチマーケットから主流商品の仲間入りをしている。一部の業界では、1990年代の初期に有機製品に興味を示し始めたスーパーマーケットで、それほど何年も前でない時代には特殊な食料店でしか売られていなかった品物が、売上のおよそ半分を占めるようになっていると推測している。

その上、一部の小規模で特殊なロースターだけが製造していたオーガニックコーヒーが、大企業の関心を呼ぶようになり、その中にはノイマンやクラフト食品やネスレも含まれているという。更には雨後の筍のように増えている小さなコーヒーバーでも売られるようになっている。信頼出来る上質のコーヒーとの評価を得ているスターバックスなどが一例だが、独自のオーガニックブレンドを売っており、この種の製品への関心を高めるのに大いに役立っている。しかし今のところオーガニックコーヒーは、その市場規模が未だごく僅かで、世界消費全体の1%以下だと思われ、持続可能なコーヒーといっても、精々3%程度だろうと見られている。といってもオーガニックコーヒーの正確な市場規模を掴むのは至難の業で、それぞれの市場によっても、数字はかなりばらついている。例えばICOでは、輸出国からオーガニックコーヒーの輸出率報告がないため、実際にはもっと多いとしながらも、2002/03年度のオーガニック輸出世界合計は、291,000袋以下だとしている。同報告によれば、主要輸出先である米国向けが62,681袋、次いでドイツ向けが22,313袋、オランダ向けが12,891袋となっている。

尤もITCがコーヒーガイドの中で推定している成熟輸入市場での同年度のオーガニックコーヒーの世界消費量は、70万袋としている。又2001/02年度の世界生産を80万袋と見ているが、アナリストの一部には、急成長ぶりから見て、既に100万袋に達していると考えている人たちもいる。

一方オーガニックコーヒー供給国としては、ラテンアメリカ諸国の生産量が断然多く、1960年代に初めて公式にオーガニックコーヒー生産国となったメキシコが、首位を走っており、業界筋によれば、年間生産量が30万袋に達しているという。この数字はICOへの報告より多いが、その理由として考えられるのは、日陰栽培のような環境にやさしいコーヒーとかフェアトレードのコーヒーも、勘定しているのではなかろうか。

中南米の他のアザーマイルド生産国も、オーガニックコーヒーの大型供給国だが、ブラジルも近年この市場に参入しており、大部分はミナスジェライス州産で、一部は国内で消費されるが、年産量は現在5万袋程度と見られている。

パプアニューギニアはアジアで唯一ICOにオーガニックコーヒーの輸出実績を報告している国だが、業界筋によれば、アジアでもっと輸出実績を持っているのはインドネシアと、次いでインドだという。一方アフリカからは、証明付きのオーガニックコーヒー輸出が殆ど報告されていないが、エチオピアだけは報告が出ている。といってもエチオピア産の大部分のコーヒーは、化学肥料や農薬を使わずに栽培されているものと思われるが、有機栽培の証明付きとしてICOに報告される数量は、ごく僅かに過ぎない。ウガンダ、タンザニア、マラウィの各国も又、時折僅かな数量のオーガニックコーヒーを輸出しているが、その他にも象牙海岸、カメルーン、マダガスカル、ガボン各国が、オーガニックの輸出を計画中で、これらの国では証明付きの有機ロブスタの実験農園を造成するために、国際的資金援助を求めている。

これら諸国の計画が成功するかどうかは今後の問題だが、多くの評論家は、オーガニック生産に踏み出す決心をする前に、もう一度よく考えろと云っている。何故なら生産出来たとしても、それがニッチ市場への参入を保証するわけではないからだ。事実受け取れるプレミアムは、近年縮小気味で、オーガニック市場が既に飽和状態に近いことを示している。さして何年も昔の話でなく、一部のオーガニックコーヒーは、通常品の2倍の値段で売れていたが、今では業界筋によれば、精々10%程度のプレミアムしか取れないという。しかし既に確立されている供給者から提供されるスペシャルティー商品或いは希少品には、この2倍から3倍のプレミアムが付与されているという。正直なところ業界としては15%が期待出来るプレミアムの上限だろうと、ITCのガイドブックは述べている。更にITCはプレミアムがこの上限を超えるようならば、品質が絶対的に飛び抜けて良いものでない限り、消費者の興味が急速にしぼむに違いないとも述べている。

屡々政府や国際援助機関から勧められて、余りにも多くの農家が、有機栽培列車に乗り遅れまいと近年殺到したために、ITCデータが示しているように、今や過剰生産状態だが、業界の見方としては、大手ロースターが積極的に有機製品の取扱いに乗り出せば、それがブームの終りになると信じている。その結果確かに有機栽培されたコーヒーでも、オーガニックコーヒーとしてプレミアムを付けて売ることが出来なくなってしまい、単に他の通常品と混ぜて売る外はない。このような事態は、有機栽培コーヒーの需要が拡大を続けていて、過剰生産状態でないとしても、市場に割り込むことが簡単ではないし、生産者は有機栽培への切り替えに慎重であるべきだということを明示している。新参ものにとっては、自分の品物に対してバイヤーの関心を引くことが非常に難しく、ロースターや商人たちは、安定的に欲しい品物を渡してくれてきた信頼出来る供給者を選ぶに違いない。しかも現在焙煎業者が要求するようになった権威のある独立証明機関の発行する有機栽培の証明書は、新参ものの生産者にとっては、簡単に手に入れられるものではない。このことも、生産農家として有機栽培を始める前に十分熟慮しなければならないもう一つの理由だろう。

しかし良い面としては、通常生豆代金の3%以下といわれる有機栽培の証明料金が、最近低下してきたことだ。それは生産国自身の証明機関の権威が確立されてきているためだ。しかしITCによれば、証明料が安いとはいえ、必ずしも広範囲の承認が得られているわけではないという。もっとも証明の費用がいくらであろうと、今日の競争が厳しい市場では、オーガニックの証明だけで売れるわけではなく、何かそれ以外のセールスポイントが要ることは、日本市場での経験で裏付けられている。日本では経済状態が悪いとはいえ、他の市場と比べても、期待されたほどオーガニックの売行きは伸びていない。一つの理由として考えられることは、消費者が何度もプレミアムを払った結果、通常品より明らかに良い商品が買えなかったために、オーガニックコーヒーが評判を落としてしまったためだ。環境にやさしいコーヒーの採用には、全部の専門家が警告しているように、生産者として割に合う方法かどうかの問題がある。オーガニックコーヒーに転換するための初期投資が多く、プレミアムをたくさん取らない限り、とても回収は出来ない。特に証明取得のために、3年間は化学肥料や農薬を使えなくなるが、その間にはオーガニックコーヒーとしてのプレミアムが取れないし、反収は大幅に低下する。

専門家の一致した意見は、有機栽培が小規模農家には割のよい農法だというもので、特にコーヒー以外の換金作物があれば、オーガニックに転換期間中の食い扶持を稼ぎ出して貰えるし、有機製品が出始まれば、付加価値が取れるようになる。一方大規模農園の場合は、有機栽培への転換費用が高いものにつくし、見返りの報酬は転換費用をカバーするには不十分だ。

環境にやさしいというのは流行語になっているものの、オーガニック製品の方が消費者にとっては健康的である上、多くは高品質であり、しかも多少であっても地球を保護することに役立っていると信ずることが出来る。持続可能な生産を推進することは、何年間も各種の会議で世界中が農業の目標として掲げてきたことで、安定的なエコシステム確保に欠かせない動植物の生態系を維持することの重要性に基づいている。

ITC報告が指摘しているように、オーガニックの推進者たちは、化学肥料や農薬を使用する従来型農業は、長期的に土壌を崩壊させ環境を破壊する上、消費者にも生産者にも健康障害のリスクがあるため、持続可能ではないといっている。

時間が経てば、市場の関心が益々高まり、大手ロースターもやがては興味を示すことが間違いないので、オーガニックコーヒーが製品の主流になるだろうが、全部の生産者にとって有機栽培が良いと云えるわけではなく、もしオーガニックに転換する農家が多過ぎれば、これが本当の危険だと多数の専門家が予見しているように、現在の需給不均衡が更に長期化して、生産者の収益力が低下し続けることになってしまう。既にオーガニックのプレミアムが低下しているために、有機に転換するための投資をする魅力が薄れてきている。
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by horoniga-com | 2004-07-26 01:25 | マスターのつぶやき
サステイナブルコーヒーとは?・・
サステイナブルコーヒー(持続可能なコーヒー)はスペシャルティコーヒーの中でも、さらに持続可能な営農によって栽培されたコーヒーにあてはめられている。これらは大きく分けて、オーガニックコーヒー、フェアトレードコーヒー、シュードツリーコーヒーで構成され、それぞれ有機無農薬、公正な交易、環境保護などが主な認証理念となっている。

SCAAのレポート(Sustainable Coffee Survey of the North American Specialty Coffee Industry July 2001 Daniele Giovannucci著)では、サステイナブルコーヒーを下記の通り定義している。

オーガニックコーヒーは、土壌を保全し、化学薬品の使用を禁じた手法で生産されている。

フェアトレードコーヒーは、最低販売価格が保障された小農家からなる農協を通じて供給されている。

シェードツリーコーヒーは、森林で覆われた土地で、多様な生態系の保全や渡り鳥の保護に配慮して生産されている。

これらのコーヒーは、それぞれの市場や認証基準によって定義されているが、実際には、これらのカテゴリーの多くは重複しあって、複雑化している。例えば、フェアトレードコーヒーはオーガニック農法で栽培されているところが多いが、それが認証基準となっているわけではない。オーガニックコーヒーはシェードツリー農法で栽培されていることが多いが、それが認証条件ではない。

サステイナブルコーヒーの原則
CONSERVATION INTERNATIONAL
CONSUMER’S CHOICE COUNCIL
RAINFOREST ALLIANCE
SMITHSONIAN MIGRATORY BIRD CENTER
SUMMIT FOUNDATION

コーヒーの生産は、世界経済の中で大きな役割を占めている。熱帯地方の多くの農家や、コーヒーが外貨獲得のための貴重な資源となっている国々では、コーヒーの生産が主要な収入源となっている。またコーヒーの生産は、動植物の生態系が多様な地域と一致しており、それらを絶滅させることも、保護することもできる。正しい状況を与えられれば、コーヒー生産は環境、経済の両面に利益を与えることができる。

しかしながら世界のコーヒー業界は危機に瀕している。現在の流通価格は世界中の多くの地域での生産コストより低く、この流れが短期間で変わる見通しはほとんどない。大部分が貧困状態で暮らす小農家である。世界中のコーヒー農家は、彼らの僅かな収入がさらに減少するのを経験している。いくつかの国々では広大な熱帯雨林が、質の劣ったコーヒー生産、世界的な供給過剰、多様な生態系の損失といった問題を内包しながら、コーヒー畑に転換している。慢性的な安値は、農家に良質の物の生産とその価値を守る事を、彼らの農地と自然資源を守る事を、そしてかれらの生活を維持することを困難にしている。

この状況は世界規模での社会的、環境的な災害を引き起こす可能性がある。この20 年間、農家に適当な価格を支払い、オーガニック製品にインセンティブを支払い、自然資源の管理を実践することに報酬を支払うことにより、これまでとは異なる市場機会を作る試みである、サステイナブル・コーヒーの動きが現れてきている。これらの動きは、政策決定者、市場関係者、生産者と消費者の間での認識を深めさせてはいるものの、未だサステイナブル・コーヒーが世界に提供できるものと現実の世界のコーヒー市場との間には、大きな溝がある。生産者へ支払われる価格の継続的降下により、サステイナブル・コーヒー運動の発展は未完成である。

サステイナブル・コーヒーの成長を促し、世界のコーヒー産業の環境保全問題に明確な基準を設け、協力して行動する機会として、Consumer’s Choice Council は「コーヒー生産の自然保護原則」を整備した。Falls Brook Centre のPatrick Mallet はこの文書をConservation International、Rainforest Alliance、Smithsonian Migratory Bird Centerと協力して作り上げた。

コーヒーの生産と生物多様性の保全を統合すること
コーヒー生産に関する明快且つ簡潔な自然保護原則は、コーヒーの生産を改善し、生物の多様性を保存する戦略となる。その原則はまた、世界を取り巻くコーヒー生産と流通の複雑な環境を対処するための科学的情報と技術的解決法が、どこで必要とされているのかはっきりさせることにも役立つ。

市場の発展や市場からの利益を享受する事により、手段と動機付けを創造すること
コーヒー生産の自然保護原則は、経営管理や購買決定などの機会を通して、自然保護の一員として働く生産者、輸出入業者、焙煎業者、消費者に対して価値のある特典を与えている。彼らは、既存の産地証明プログラムに参加することで、信頼できるコーヒーに対する市場を創りあげ、認知をさせるという機会を得ている。

関係者の協力を助長し、地域基準を促進すること
コーヒー生産の自然保護原則は、コーヒー生産とそれに付随する業界関係者、認証業者、生産者連合、開発業者とその他の市場関係者に対して、自然保護の基準点を定めている。関係者それぞれが協力しあい、自然保護原則をより効果的に守ることで、現存する自然を保護し、地方の環境に合った保護水準の基準が生まれる。

計画と監督を公表すること
「保護原則」は世界のコーヒー生産における農業環境を改善させ、その結果を確認するとともに、環境景観計画、環境影響評価、農場経営計画、監視作業、記録を保管することを促している。全ての関係者は透明性、説明責任、自然保護利益立証のための厳格な書類提出が求められている。

公共性と資金調達に影響をあたえること
「保護原則」は、政府機関や国際機関による自然保護政策、計画、業務の延長といったことに影響を与えている。シェードツリーのないコーヒー農園への転換や自然の森にまで農地を広げた農園にはインセンティブを支払わないなど、「保護原則」の優先順位として、地域保護計画、環境規制が含まれている。

コーヒー生産における自然保護原則
本原則は、全世界のコーヒー生産地における農家、ミルに適用することを目的とし、またあらゆる自然保護関連認証プログラム策定における基本理念となる。加えて、本原則は産業規範や管理基準を策定する際、政府や公的機関がサステイナビリティー重視の政策へと修正する際、また技術援助プログラムを近代化させる際の基準となることを目的としている。さらに本原則はコーヒーの品質こそがマーケット評価における最優先事項であることを明らかにし、消費者に対して品質の高い商品を提供するためにはコーヒーのどの流通ステージにおいても付加価値の強調説明が不可欠であることを言及するものである。

幾つかの場合において、この様な原則の適用には生産者・地方組合から政府までの団体間の協力が必要とされる。原則は、適用される地域の気候・環境的要素・伝統・文化等々に基づいて修正されるべきである。しかしながら、コーヒー生産システムの向上を目的としたプログラムは、少なくとも本原則に基づいて方向性を示し、随時その発展を監視・評価するべきであり、このことこそが真の自然保護の恩恵を確たるものにする。

1.住環境のサステイナビリティー
コーヒー生産システムとその商業化は、生産者の社会的・経済的な暮らしを向上させ、地方共同体に経済的地位を提供するべきである。

市場へのアクセスを確保すること、また買い手との長期間に渡る取引関係を築けることで生産者は暮らしを向上させることができる。生産者達にとって最優先事項として考慮されなければならないのは、公平な価格である。

コーヒー生産の代わりに補助収入源となる農場作りや共同体との多様な活動を促進することにより生産者の収入ソースを多角化することで生産者を助けることができる。

コーヒー生産者には、農園における農業生産活動を導く長期的なマネージメント計画が必要であり、またその計画は継続的な査察によって定期的に更新・修正される必要がある。

マネージメント計画の作成、監視、推進には必ず地域社会が関与しなければならない。

農協組織は、個々のメンバーの基本的人権が確保されているか、また必要最低限の要求が充足されているかを確認し、またそれが継続的な向上へと方向付けられているかを確認する為に機能する。

労働者を雇用するコーヒー農園は、地方自治体の法律、労働者の権利と利益に関係する国際規約を遵守し、継続的な向上プロセスの推進者となる。

賃金と利益は、地方法と国の法律によって定められている最低ラインを下回ってはならない。

労働条件は、関連法規やその他労働者の健康と安全に関する基準を下回ってはならない。

季節労働者を含む労働者とその家族は、携帯できる水分・衛生施設・住宅供給・教育と運動、交通、健康サービスを提供されなければならない。

労働者の団結権及び交渉権は、地方法と国際義務に基づいて保証されなければならない。

2.生態系と野生動物の保存
コーヒー生産システムは農場とその周辺地域に生息する動植物の多様性と生態系機能を維持・拡大に貢献するべきである。

原生林には手を入れない。

数の少ない絶滅寸前の種や生物は保護しなければならず、また狩猟や絶滅危機に直面している植物や動物の商業的採取にはしかるべき手段で対策を講じなければならない。

コーヒー農場に元々植生していた木々や、その地方特有の生物の多様性を保護するシェードツリーの保護はコーヒー生産システムに組み込まれ、実行される。

シェードツリーを保全することで、食物連鎖・再生産のプロセス及び動植物の生息地が保全される。

湿地帯と原生林を含む、コーヒー農場と生産者居住地域の周りに位置する、環境的に価値のある地域は保護される。

コーヒー農場とその周辺環境では、野生動物の生息地や保護地域間の渡り鳥の通り道を
提供し、様々な地形的・生物学的モザイクを形成することができる。

非持続可能(unsustainable)農法により疲弊した土地においては、自然種を使用する土地復元計画が適宜実行される。

3.土壌資源の保護
農場マネージメントを実行することで土壌侵食を防ぎ、土壌構成及び栄養分の維持・増加に寄与することができる。

土壌栄養素は、有機肥料・間作物・腐葉土・堆肥などの農場資源から提供される。

侵食をコントロールし土壌の質を向上させるため、特に傾斜した地域、河川や湿地帯に隣接した地域においては、適切な措置が講じられる。

4.水資源の保全と保護
コーヒー生産システムは、水の使用を最小限に抑え、水資源の汚染を防がなければならない。

水資源を汚染から守るため、汚染源は全て排除される。

植物界の緩衝地帯を全ての水資源の近くに設ける。

水洗式精選処理に使用される水量は、効率的な技術と再利用により継続的に削減される。

水路の流れや他の水面が、互いに交わらないようにする。

5.エネルギー資源の保護
コーヒー生産システムの全段階において、エネルギーは効率的に使われ、再生可能なエネルギー源を鋭意利用する。

化石燃料の様な再生できないエネルギーの使用は避け、天日乾燥のような再生可能なエネルギー源を使う様努める。

よく整備され、営林職員の常駐する自然林からのみ、薪を確保できる。

6.廃棄物の管理
廃棄物及びコーヒー副産物は、削減・再利用の原則に従って、周辺環境に与えるインパクトを最小限に管理されなければならない。

農場における廃棄物量は継続的に削減する方法がとられる。

コーヒーの果肉や皮を含む、有機副産物と家庭ごみはコーヒー生産システムの中で堆肥として使用、若しくは再利用される。

コーヒー農場は無機廃棄物の再利用を励行する。化学物質や他の有毒性素材を含むリサイクルできない無機廃棄物は、可能であれば埋め立て、焼却しない。

7.害虫(疫病)と病気の管理
コーヒー生産システムは化学農薬・殺菌剤・除草剤・化学合成品の削減に努める。

農場は有機認証を受けるか、毒性物と化学薬品の量を削減することに力をいれる。

生物学的、文化的、機械的な害虫と病気のコントロールを含む、有機管理技術が採用される。

化学薬品は深刻な作物不足と経済的失敗を回避する為のみに使用される。

国際規約、国家規約、地域規約により禁止されている農薬は一切使用しない。

化学薬品を取り扱い、負傷の危険にさらされる可能性のある労働者に対しては、健康と安全の保証、教育の提供・保護服・適切な医学的治療へのアクセス等の適切な措置が講じられなければならない。

近隣の土地への汚染流出や地下水汚染のリスクを最小化するために、コーヒー農場は投入する化学薬品を取捨選択し、必要最小限の使用量に抑え且つ最大の効果を得る様努める。
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by horoniga-com | 2004-07-26 01:16 | マスターのつぶやき
ブラジルのコーヒーとは・・

日本からみると地球のほぼ反対側にある国ブラジル。現在そこに暮らす日系人は、何と150万人とも言われています。日本以外に、これだけ多くの日本人の血を受け継ぐ人々が住む国は他にありません。ブラジル・サンパウロ州では、6月18日を「日系人移民の日」としていますが、なぜこれほどの日系人の方々がコーヒー大国ブラジルに暮しているのでしょうか。今月はブラジルコーヒーと深いつながりを持った日本人にスポットをあててみました。

ブラジルでは1888年にようやく奴隷制度が廃止。それまで農園で働いていた人々は街へと移り住み、農園は極度の労働力不足となり国の経済に深刻な打撃を与えました。時同じ頃サンパウロ州においてはコーヒー栽培が盛んとなり始め、サンパウロ州のコーヒー農園は人手を必要とし、“コーヒー栽培に従事できる働き手となる定住移民=農民”の移住をヨーロッパ諸国に呼びかけました。当初コーヒー栽培はヨーロッパからの移民によって行われていましたが、労働の苛酷さに加え、第一次世界大戦が勃発すると、ヨーロッパ各国がブラジルへの移民を停止したことで、それに代わる労働力がますます日本に求められるようになったのです。こうして人々はコーヒー栽培の担い手となるためにブラジルへと旅立って行きました。

当時、移民を募る広告には“舞って楽しくそして留まる”=舞楽而留(ブラジル)という当て字を用いた国名が掲載されていたそうです。日本での暮らしに別れを告げ新天地ブラジルに希望の光を求めて、1908年(明治41年)4月28日午後5時55分、781名を乗せた笠戸丸(かさとまる)が神戸港を出港。52日間の長い船旅を経てたどり着いたのが、今日もなおブラジル最大のコーヒー積出港である“サントス”でした。

東洋から来た小柄な移民たちを見たブラジルの新聞記者は、他国の移民とは全く異なる日本人の清潔さや礼儀正しさ、そして大勢の日本人が立ち去った後にチリひとつ落とさぬ彼らの姿には、大いに驚いたといいます。いつの時代も決して忘れたくない日本人らしい公衆での礼節心を感じさせられます。

“コーヒーは金の成る木”と信じてブラジルへ来た移民たちは、この地へ来て生まれて初めて飲んだコーヒーの苦さに驚き、口に含んだコーヒーを吐き出して、こんな苦いものを育てる為に遥々海を渡って来たのかと不安にかられたそうです。そして奴隷解放から長い年月が経ってはいたものの、農園を取り巻く環境はさほど変わってはおらず、銃を持ち、馬にまたがった監視人の下で行う農作業は、コーヒー栽培の過酷な肉体労働以上に精神的苦痛の芽を日本人移民たちの心に植え付けたと言います。

コーヒー栽培の傍ら、借地で稲作を試みようとした移民たちは、川べりの湿地近辺に住居を構えました。また、遠い異国の地においても風呂を極楽浄土と重ねあわせた精神志向は変わることなく、好んで川辺に住んだためにマラリアで命を落とし、まるごと全滅した村落もあったそうです。これは稲作文化に培われ、身と心を清めることを尊ぶ日本民族の魂が生み出した悲劇でした。

その後も、日本からの移民の数は増え続け、1923年関東大震災の救助策として、政府は特別補助金を出して110名を移民としてブラジルへ送り出しました。更に1927年、日本では金融恐慌、1929年の世界恐慌、1931年の東北・北海道の冷害など、経済不況や天災はさらに移民を送りだす引き金にもなりました。やがて自作のコーヒー農園を営む人、また、土地を離れサンパウロ近郊に移り住んでゆく人々も増え、ブラジルにおける日系人の活躍は農業だけに留まらず教育や医療、政治へと活躍の場を広げてゆきました。

実にブラジルへ渡ってきた日本人のうち、およそ8割の人々がコーヒー栽培に従事したと言われています。そうしてサンパウロ州のほとんどのコーヒーの木は、幾多の困難を乗り越えた日本人移民の手によって育まれ、特に、今日ブラジルコーヒーの名産地のひとつとして知られるサンパウロ州モジアナ地域においての活躍ぶりは、ブラジルコーヒーの深い味わいを生み出す礎となりました。

最後の移民船が、神戸の港からブラジルに向けて出港したのは1971年(昭和46年)。のべ25万人もの人々がブラジルへと移住したとされています。日本人がブラジルに伝え広めた農業技術は多方面に及び、例えば、ブラジルでは長いこと輸入に頼っていたコーヒー生豆を詰める「麻袋」の材料である麻の栽培、胡椒の栽培をはじめ、新鮮な生野菜を食べる食習慣なども日本人の農業技術がもたらしたものだったのです。

こうしたブラジルへの貢献を評価し、ブラジル・サンパウロ州は6月18日を「日系人移民の日」と定めたのでした。
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by horoniga-com | 2004-07-26 01:06 | マスターのつぶやき
レインフォレスト・アライアンスとは・・

農業規模の無秩序な拡大は、熱帯地方の森林存続に関する脅威となりつつある。生態系が豊かな地域においては、農場が水質汚染、森林伐採、土壌侵食といった問題にしばしば責任を負っている。このような問題に対し、レインフォレスト・アライアンスと独立非営利の環境保護団体であるサステイナブル・アグリカルチャー・ネットワーク(SAN)は、レインフォレスト・アライアンスの社会環境認証システムを創った。レインフォレスト・アライアンスは、熱帯雨林の保護に関するガイドラインを作成するべくSANに所属する9つの団体と共に、社会及び環境団体、事業体、政府及び他の利害団体と行動している。

認証活動は、地域コミュニティ、生産農家、消費者、熱帯雨林に住処とする野生動物それぞれに恩恵を与えることができるよう、販売を促進し、営農活動を改善する包括的なプロセスである。

どのような商品が認証されるのか?
Rainforest Allianceでは環境及び社会基準に応じてコーヒー、バナナ、ココア、オレンジ、切花、及び植林地に対して証明書を発行している。2004年5月現在、ブラジル、コスタリカ、コロンビア、エクアドル、グアテマラ、ホンデュラス、ニカラグア、パナマ、フィリピン、ハワイ、メキシコ、エルサルバドルの558の農家と農協(233,963ヘクタール、94,722エーカー)に対して証明書を発行している。

どのように認証は行われるか?
この認証基準は本物のサステイナブル農業へ農家をいざない、独立した監査人を派遣することで改善への物差しを与えることができる。その基準に合致した農家は農産物の映えある称号であるレインフォレスト・アライアンス認証シールが付与される。このプログラムは社会的でありかつ環境保護的な基準を併せ持つ。そして、地域の文化、環境、営農形態、政治体制などを考慮したその地域のグループによって管理されている点に特徴がある。地域に根ざした認証機関はコストが安く、その地域の文化特性に理解があり、農家、輸出業者をサポートする体制に優れている。

その認証システムの手順は、1)SANの技術者が農地を訪問、予備審査を行い、認証獲得のための改善指導し、2)農業経営のための包括的な監査を行い、3)評価レポートにより、認証委員会はその農家が認証に値するかどうかを決定し、4)管理者や監視人にエコラベル使用の契約をおこない、認証農産物を取扱い、市場でのプロモーションを行う。

レインフォレスト・アライアンスの認証はフェアトレードか?
レインフォレスト・アライアンスは、労働者に対する規定を広範囲に定めており、そこには労働者の団結権を保証し、その国で定められた最低賃金法を守るよう規定している。また、安全で清潔な労働環境、飲用水の供給といった人が生活する上で適当な住居、労働者やその家族に対する医療機関、労働者の子女に対する無料の教育機関等の提供を義務付けている。フェアトレードは不利な立場にある生産者に彼らの農産物の価格を保証することを目的とした別のマーケティングシステムである。フェアトレードは組織化された小農家に対し、その農産物がどのようにトレードされるかを対象としている。レインフォレスト・アライアンスは持続可能な農業マネージメントに基準を置いている。レインフォレスト・アライアンスとSANは小農家の集まりである農協組織や家族経営の農家から、大企業によって管理されているプランテーションに至るまですべての農家を対象に活動し、すべての農業生産者に対し様々なレベルでの変化を促し、利益を確実にしている。

レインフォレスト・アライアンスの認証はオーガニックか?
レインフォレスト・アライアンスの認証は限定され、厳しく管理された範囲内での農薬の使用を認めており、野生生物の保護と労働者の福祉といった二つの活動において、オーガニックの認証を超えるものである。SANの基準は世界で認められている完全な害虫駆除法(IPM)に基づいている。レインフォレスト・アライアンスで認証された農場ではEPA(アメリカ環境保護局)及びEUで使用が禁じられた農薬は使用しておらず、またPesticide Action Networkが選んだ"Dirty Dozen"リストにある農薬も使用していない。農薬使用は削減しつつ、可能であれば農薬の代わりに生態系を利用した農法に変更して行く。レインフォレスト・アライアンスの認証システムは広く農業全般に対応できるよう改良されており、農業規模の大小に関わらず全ての農場において、現実的かつ効率的な脱農薬農業に移行できるよう作成されている。

レインフォレスト・アライアンスの認証活動は野生動物を保護するのか?
野生動物の保護は持続可能農業の管理システムにおいては不可欠な要素である。レインフォレスト・アライアンスの基準には野生動物、森林、及びその他農場内及び周辺に住む生物の保護に関する規定も盛りこまれている。自然林地域にある認証済みコーヒーおよびココア農場では異なる種類の緑陰樹を維持するよう定められており、小鳥からサルに至るまで種々の動物とっての住処となっている。認証済みの農場は野生動物の楽園となっており、保護地域周辺での緩衝地帯として機能することもある。また認証済農場の多くは森林資源の保護活動も行っており、水資源の供給や野生生物の生息場所を確保する目的以外にも、薪やフルーツ等の供給にも役立っている。

プログラムの資金は、誰が負担するのか?
レインフォレスト・アライアンスの認証基準は長い時間をかけて、SANの加盟団体、農業従事者、科学者や多くの顧問等関係者の自発的な協力を得てここまで整えられてきた。 多くの独立したメンバーや支援者はこの計画に貢献し、多くの民間の基金がその努力をサポートしている。

レインフォレスト・アライアンスやその他のSANのメンバーはこの認証サービスに対して費用を請求している。現在では、活動資金の約25%がレインフォレスト・アライアンスおよびSANによる認証に関連する手数料によって運営されている。また農場側で技術者や検査官の旅費および日当を支払うことになっている。ただし地元の技術者や検査官を派遣することで他の同様のシステムと比べてもコストを低く抑えてある。また農場の規模に応じて年間の認証費用も農場が負担している。これらの費用を支払う能力がない農場に対しては資金の借り入れ先を見つけ出し、また、サプライチェーンを通じて、より多くの関係者に認証に関わる適度なコストの一部を負担してもらえることも試みている。

農家の利益とは?
認証プロセスは農場の効率を高め、高価な投入資材を削減し、営農管理の改善に役立っている。労働者は清潔で安全な職場を得ることができ、さらに各種の権利も重んじられている。認証済み農場は専門のバイヤーとも繋がりを持つことができ、安定した契約、資金面での有利な条件、広告宣伝、技術面での指導、さらに市場でのプレミアム価値を得ることができる。レインフォレスト・アライアンスおよびSAN加盟団体は農場と買い手の交渉には直接関与していないが、多くの農場は認証があることによりプレミアム価格を享受している。

レインフォレスト・アライアンス認証済み農産物の市場はあるか?
賢い消費者は環境に優しい商品を探しており、そういった面での管理がきちんとしている農場で生産された農産物を求めている。アメリカのハートマングループによると、86%のアメリカの消費者は環境と健康の関連を認識しており、63%の消費者は環境にやさしい商品に対しプレミアム価値を支払う意志があり、53%の消費者は認証された商品を購入することで、サステイナブル持続可能な農業を支援している。

さらに、流行を創り出す食品会社やスーパーマーケットでは、売り物の農産物がどこで、誰に、どのように栽培され、それがどのような社会的、環境的な意義があるかということに注意を払っている。認証システムは、最良の営農管理手法を確実に実践し、農家から消費者に対し信頼できる情報を伝えることができるもっとも効果的な手法である、というコンセンサスが育ちつつある。レインフォレスト・アライアンスとSANの参加メンバーは、資源保護と農業の相互依存に関する社会認識を広めている。

レインフォレスト・アライアンス認証ラベルは、サステイナビリティ(持続可能性)を意味しており、かつては環境保護団体や開発援助団体によって使用されていた。現在では、貧困と汚染に立ち向かう意味も含めた言葉として人々の関心を得ている。さらに情報通の農家、会社、投資家、社会では、今ではサステイナビリティを、生活を改善させ、資源を節約し、利益を得るための明確で、意識を高揚させ、対等のWIN-WIN関係を意味する言葉として理解されている。この「人類と地球と利益」のメッセージが市場に広がることにより、サステイナブル農家からの商品の需要は継続的に発展するだろう。
http://www.rainforest-alliance.org/

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by horoniga-com | 2004-07-26 01:02 | マスターのつぶやき
FAIRTRADE フェアトレードとは・・・
b0002826_048225.jpgb0002826_0481693.jpgフェアトレードのマークのついた製品は、環境に優しい農業やよりよい組合の運営などに取り組む生産者に対して、生産者が本当に必要な代金を前払いしたり、長期の取引を保障しているものです。定期的な収入を得ることによって、生産者は安定した生活を送り、それにより彼ら自身で社会を発展させ、また土や水に無理な負担をかけることなく良質な作物づくりに励むことができるのです。

フェアトレードは、1960年代に、経済的、社会的に立場の弱い生産者に対して通常の国際市場価格よりも高めに設定した価格で継続的に農産物や手工芸品などを取引し、発展途上国の自立を促すという人道的側面が強い社会運動としてヨーロッパから始まりましたが、現在では、経済的、社会的、環境的問題のバランスをとる持続可能な発展のための社会的措置であると認識されています。

当初、草の根活動だったフェアトレードは、現在では世界的ネットワークを形成し、何千もの小規模生産者グループや貿易会社、そして何千万の消費者に直結する貿易システムを組織するまでになりました。

中南米、アフリカそしてアジアの40カ国以上で500万人の生産者が、フェアトレードの恩恵を享受していると推定されます。たとえば、ニューヨーク市場のコーヒー・アラビカ豆の国際市場価格、ロンドン市場のコーヒー・ロブスター豆の国際市場価格と、フェアトレード・コーヒーの最低価格を比較すると、コーヒー農家が得る特別利益は、総額30億円に近い額になります(2001年の価格に基づく計算による)。(FLOより)

一般のマーケットにフェアトレード商品を広めるために、基準を作り、それを消費者に知らせるラベル運動は、1988年オランダでマックスハベラーとして、1992年にはドイツでトランスフェアインターナショナルとして組織されました。現在、IFAT(International Federation for Alternative Trade)が、200以上のフェアトレード企業と生産者組織を取り扱い、また、FLO(Fairtrade Labeling Organizations International)が、2004年3月現在、375の生産者団体及び300弱の関連企業を取り扱い、アメリカ、カナダ、ヨーロッパや日本などの17カ国の国レベル組織の代表として世界的に活動を広げています。

2002年のフェアトレード製品の全世界での売上高は、4億ドルを突破したと推定され、その市場は急拡大しています。世界での平均売上高は、2001年から2002年に年率約21%の上昇を記録し、オーストリア、フランス、ノルウェーでは、100%以上の急拡大を遂げ、アメリカでのフェアトレード認定コーヒーの売上高は、年率46%上昇し、スイス、カナダ、イギリスでのフェアトレードの伸び率は、年率30%を超えました。

FLOフェアトレード規格は、コーヒー、紅茶、チョコレート、砂糖、はちみつ、バナナやマンゴなどの果物、ドライフルーツ、フルーツジュース、米、ナッツ、香辛料、ワイン、綿製品、ジャガイモやえんどう豆の野菜、サッカーボールに定められており、さらにパパイヤなどのトロピカルフルーツ、オリーブ、エビなどの魚介類、その他の熱帯産の日用品に対する規格が定められようとしています。日本で取り扱われているフェアトレード・ラベル認定商品は、このうち、コーヒー、紅茶、チョコレート、はちみつ、などです。

1.農家は良い商品を作る。その商品にみあう適正な価格で販売。
2.業者はその商品にみあう価格で買い取り、良い商品を提供する。
3.消費者は良い商品を適正価格で購入する。

その図式が続く事が最も望ましい形であり、SCAAで掲げているサスティナビリティー(継続)にあたる。理屈は大変素晴らしい・・・・。が、価格の割りに素晴らしい商品が少ない事も事実で、品質を売りにしているお店には辛い所。今後環境保護も踏まえ、品質の高い商品が作れる環境をイロイロな団体で進められている。数年後には素晴らしい環境が整うでしょう。
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by horoniga-com | 2004-07-26 00:50 | マスターのつぶやき
Uz Kapeh ウーツ・カペー とは・・・
b0002826_0304343.gifコーヒー・サプライチェーンはとても複雑です。「顔のみえるコーヒー」「コーヒーの履歴書」:誰が生産し、そしてどのように栽培しているのかと言う情報を入手するには困難です。

では、販売しているコーヒーが実際環境にやさしく、効率的に栽培されていると保障できるのでしょうか?

その問いに”Utz Kapeh”がお答えします。当基金は独立した基金であり、安全で信頼性の高いコーヒーを認定する機関として、世界中にイニシアチブをもつ先駆的な存在です。”Utz Kapeh”はコーヒーブランドではありません。それは、認定プログラムです。当基金は、栽培農家や環境に配慮しながら、コーヒーの安全性を保障するプログラムなのです。当基金の認定プログラムは環境や社会に配慮した国際基準にみあうコーヒーをお客さまに保障します。

1、Utz Kapehとは何か?
”Utz Kapeh”とは安全性・信頼性の高いコーヒー製造業者の皆様の為の認定プログラムを業務としています。さらに、コーヒー製造業者の皆様と、焙煎業者の皆様の双方の付加価値をクリエイトするサポートもしております。

2、Utz Kapeh認定済み珈琲とは何か?
独自の管理基準”Utz Kapeh Coda of Conduct”に沿って生産されています。こうして生産されたコーヒーは社会・環境に最適な業務活動や効率の良い生産農家運営の要求を満たすものです。

3、Utz Kapehはどのように機能するのか?
管理認定基準に沿ったコーヒー製造業者は、”Utz Kapeh”の認定を取得します。認定を獲得した業者からの購入によって、コーヒー銘柄は原産地の安全と信用を獲得します。モニタリング・システムによって、認定済みコーヒーの経歴や履歴を全て把握する事ができます。

4、Utz Kapehの認定がなぜ必要なのか?
○安全性と信頼性の高いコーヒーの製造の再認識
○”Traceable”つまりコーヒーの履歴が追跡できるコーヒーチェーン
○新しいマーケット・オポチュニティーの創造
○より良い取引条件

5、Utz Kapeh認定済みコーヒーの価格設定は?
”Utz Kapeh”認定済みコーヒー価格契約は、売り手と買い手の交渉によって決定されます。”Utz Kapeh”はいかなる価格交渉にも介入しません。”Utz Kapeh”認定は、コーヒー製造業者にさらに良い条件を獲得してもらため、権限を委譲しています。認定済みの安全・信頼のコーヒーは適正価格で取引されるべき商品だからです。

                 http://www.utzkapeh.org/ HP参照

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”Utz Kapeh”はマヤ語で”よいコーヒー”の意味。他に独立・主流・透明・市場煽動という意味も含まれる。コーヒー製造業者や銘柄を、世界標準で安全・信頼性の高い製品にするプログラムで、現在世界で13ヵ国で生産、8ヶ国で消費されている。品質の側面からコーヒーを認定し、トレサビリティを明確にしている。 1997年グァテマラで設立され、現在ガテマラ、オランダにオフィスがあ る。SCAAの会長クリスチャン氏がガテマラの代表になっている。


右はアトランタ・カンファレンスの総責任者・現SCAAの会長クリスチャン氏。左は株)ゼラード珈琲ブラジル駐在事務所代表 山口彰男氏。(マカウバデチーマ農園で大変お世話になりました)
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by horoniga-com | 2004-07-26 00:37 | マスターのつぶやき
はじめまして。
b0002826_2472753.gif 『おすみとマスターのブログ』へようこそ! 店長のおすみです♪
ブログと言うもの物を始めました!なにやら使いこなしたら凄く便利そうですので、コメントをお待ちいたしております§^。^§
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by horoniga-com | 2004-07-25 02:50 | おすみの気まぐれ日記