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> フェアトレードの意義-2
フェアトレード基金の英国支部のエグゼクティブ・ディレクター、ハリエット・ラム氏はネスレ社の今回の発表が世界的に受け入れられていないことは認識しているものの、「ネスレ社による第一歩として、我々は受け入れることにしている。」と言う。また「我々はネスレ社に対し、これだけで充分だと思っているわけではなく、勿論さらに他の活動にも参加して欲しいと考えている。将来的には、徐々にネスレ社で抱えている商品を全てフェアトレード商品にして欲しいとさえ考えているが、このようなことは時間がかかる。」と付け足した。

フェアトレード認定システムは、ネスレ社のような多国籍企業も含む、参加者全てが従わなければならない厳格な規定がある。以下がその規定である。

フェアトレードは、この動きに加盟しようと考えている企業へ、最低コーヒー買い付け価格を設定する。企業は最低でもポンド当たり1.21ドル、またはニューヨーク・ボード取引所(NYBOT)で取引が行われているコーヒー価格がそれを上回るものであれば、取引価格へさらにポンド当たり5セントのプレミアムをつけた価格で買い付けをしなければならない。

この取り組みによって農家はコーヒー価格の変動の影響を受けないことが保証される。一例を挙げれば、2001年10月にコーヒー価格は30年来の安値である、ポンド当たり45セントまで下落したが、現在はフェアトレードの最低保証価格とほぼ同水準で取引が行われている。

さらにフェアトレード・コーヒーに加盟している製造業者は、コーヒー部門だけでも世界で1,500万件いる「不利益な立場の小規模農家」から買い付けを行わなければならず、これら小規模農家と長期にわたる付き合いを形成しなければならない。

またこれら製造業者は年に一度、フェアトレード基金の会計士による会計監査を受けなければならない。

「基金では誰でも疑いの目をかけます。」とラム氏。しかし同氏は、フェアトレードは倫理的な成功と共に、商業的な成功も重要であるため、ネスレ社のような大企業と手を組むことは必要な要素でもあると言う。

オックスファムやクリスチャンエイドなどを含む主要慈善団体に所有されているものの、ラム氏は、「我々はフェアトレードが商業的に機能するものに育て上げたいと考えています。そのために、この動きは創設されたのであり、決して慈善的な団体ではないのです。」と話す。「フェアトレードは企業の商業的な業務に、織り込まれる必要があります。」と付け足した。

ネスレ社がパートナーズ・ブレンドの発表を行ってから、他の大手コーヒー焙煎業者も次々とフェアトレードの動きに加盟したい意思を表明してきており、それこそがラム氏の狙いである。彼女はさらに大手企業が加盟することを目標に掲げている。現在世界焙煎コーヒーの20%はフェアトレード認定のものであるものの、インスタント・コーヒーの僅か3%だけがフェアトレード認定のものである。

また言うまでもなくネスレ社は、今回の動きが表面的なものでないことを強調している。「今回の発表は、小規模農家が生産するコーヒーを公正な価格で取引されることを支援するものであり、また同時に持続可能な農業の開発を支援するものである。」とネスレ社。

「これは30年以上となる弊社の業務活動の進化を表している。パートナーズ・ブレンド開発には、2年の歳月が費やされており、それは弊社がとった真剣な取り組みを反映している。」

同社はパートナーズ・ブレンドの売れ行きを見守ってから、その他にもフェアトレード・ブランド商品を発表するか決断すると付け足した。

そしてそれは消費者が、多国籍企業が歴史的な天敵と見なされていた団体と、手を組む姿をみて、混乱するか賛同するかにも左右されるだろう。

FAIRTRADE フェアトレードとは?

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by horoniga-com | 2005-11-06 17:13 | マスターのつぶやき

コーヒー屋の反省雑記
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