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あれ 鈴虫が鳴いている~。
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里帰り その後・・。
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> 2004 コーヒー国際フォーラム -2
ブラジルの将来
サフラス & メルカード社のギル・ブラバ氏が、ブラジルの持てる力を説明したが、ブラジルは近年増産していると文句を云われているが、ブラジルの世界市場での輸出シェアは、過去50年間毎年減り続けたという。すなわち1950年代には42%、1960年代には35%、1970年代には26%、1980年代24%、1990年代23%といった具合だ。しかし2001年から2003年にかけては、平均27%まで多少挽回している。ブラバ氏は、ブラジルのコーヒー産業の舵取りが、政府から民間に委譲され、政府の役割は生産者に対する金融準備と、価格リスクのカバーに限定されているという。

又ブラジルは量産国として発展してきており、良質品の供給国としても評価されるように努力してきたが、大量輸出先は西ヨーロッパとアメリカが大部分であり、アジア向けは少量だったが、増える余地は十分にある。更に東ヨーロッパはより多く増える余地があり、消費が年平均2.5%以上増えている。ソリュブルコーヒーの輸出は、2003年度合計で290万袋だったが、その内の21%が米国向けで、13%がロシア、12%はウクライナ、10%はドイツ、7%が日本向けだった。

更にブラバ氏は2004/05年度が裏年なので、先にマン社のウォータリッジ氏が話した程の大量回復にはならないと見ていた。

アフリカの状況
スイスEDMシュルーター社の社長からは、アフリカのコーヒー事情について詳しい説明があったが、この大陸内の分立と多様性から、各国の経済とコーヒー産業を分類するのがむつかしいとしながらも、90%以上を占めている小規模農家が、面白いことに代替作物によるリスク管理を行っているために、他国と比較出来るようなはっきりした反収を推定することが困難だという。シュルーター氏によれば、アフリカの一部には人道問題が残ってはいるものの、一般報道によるイメージとは対照的に、事業が広範囲で活発に行われているという。

西欧とは人口動態が非常に違っており、コーヒー生産国の平均寿命は45才で、15才から18才までが中間年齢だという。しかしコーヒー生産者には年長者が多いので、若者をコーヒー栽培に向けさせることが必要だと云っている。もう一つの問題は土地所有権で、権利意識が殆どないために、これでは資材や開発のための投資に対する安全性がない。又潅漑や発電や精製設備に不可欠な水資源も問題で、ナイル流域の水資源が、アフリカのコーヒー生産の50-60%を占めている7カ国の水需要をまかなっているが、基本的な水の供給必要量が1人1日1,000立米なのに、例えばケニアでは現在670立米しかなく、しかも将来500立米まで減る見込だとシュルーター氏は云っている。

政治的にもコーヒー分野の支援困難で、これらの国ではコーヒー輸出よりも外国の援助資金予算の方が多いため、政府にとってはその方が重要だ。又ロブスタと比較してアフリカでのアラビカ生産は、過去20年間安定数量を保っているが、生産者は収入増を狙っており、昨年ニューヨーク定期マイナス15セントで取引されていたのと同じコーヒーを、水洗することで今は20セントのプレミアムで売れるようになっているのだという。反対にロブスタは、1985年当時の価格より50%も安くなってしまい、アフリカ産ロブスタの国際市場でのシェアは、1962年に82%あったのが1985年には57%、2003年には僅か15%まで落ちている。アフリカのロブスタ生産費は安いが、戦乱や病害が減産を招いてきている。

シュルーター氏はアフリカ大陸についての豊富な知識経験から、コーヒー生産者を支援するための色々な方法を述べたが、アフリカだけを支援することが、底流にある世界全体の過剰生産構造改善に役立つかどうかということについて、はっきりとは言及しなかった。

ロシアの消費動向
世界中で、コーヒーの消費増加が躍動的に感じられる数少ない地域の一つは東ヨーロッパだが、中でもロシアは国の大きさから云っても、個人消費拡大の余地から云っても、最大規模であり、そのロシア市場について、ロシアコーヒー社のルーペン・スーチャク社長が専門知識を披露した。彼は先ずロシアの飲物といえばウォッカを筆頭に、次が紅茶でその次がコーヒーだと述べた上で、ロシアでのコーヒー飲用の由来について、簡単に説明した。

ロシアに初めてコーヒーが紹介されたのは1600年代半ばで、1720年に最初のコーヒーハウスがセント・ペテルスベルグに開店したのだという。興味深いのは、19世紀を通じてコーヒー輸入の方が紅茶の輸入量よりも多かったことで、1913年には12,000トンのコーヒーが輸入されていた。しかしソビエト時代になると、コーヒーは贅沢品と見なされるようになり、輸入が政治的に制限されてしまったという。焙煎工場には政府機関が輸入したコーヒーが割当てられ、インスタントコーヒーは、大型食品加工工場で製造されていた。1980年代にはインドが主な仕入先だったが、現在でもインド産が標準的グレードと見なされている。1989年のICO統計では、旧ソ連の輸入が260万袋となっている。

自由化政策によってロシアは低品質の市場になってしまい、加工工場向けには品質の悪い豆が供給され、まがいものも多く、国際企業は「スペシャルブレンド」と称してロシア市場には悪質な製品を売り込んでおり、密輸もたくさんあるという。

2003年度の輸入量は280万袋だが、インスタントが80%で、18%は国産ブランド向けとなっており、残りの2%程度はグルメコーヒーだ。

インスタント製品の60%はフリーズドライと固形コーヒーで、全国どこでも販売されているが、フリーズドライ製品の売上が伸びてきている。スプレイドライ製品も35%程度あり、これも全国どこでも色々なブランドで売られている。しかしこれらの製品のいがらっぽくて抽出過度の嫌な味は、消費者の品質志向が強まるにつれて、シェアを失って行くものと思われる。

インスタント製品の3番目の種類で、最もシェアの小さいのは、いわゆる「3 in 1」と呼ばれているプレミックスコーヒーで、インスタント市場の5%程度に過ぎないが増加傾向にあり、普段紅茶を飲んでいる人たちの好奇心を刺激している。これらの混合品は主として地方で製造されている。インスタントの市場は全体として安定しているが、スプレイドライの市場を侵食する形でフリーズドライ製品が伸びてきている。又製品輸入のシェアに食い込んで、国産品が増えてきているようだという。

レギュラーコーヒーの市場はもっぱら国内のロースターが押さえているが、1994年以降劇的に伸びており、今や50万袋規模に達している。上位の5社が最近5年間に10倍の増加を見せ、全体の80%を占めているが、彼らは良質の原料豆を使っており、60%は水洗式のアラビカで、全国どこでも製品が売られている。レギュラーコーヒーの製品輸入も15%程度あるものの、シェアは減少傾向にある。これらの輸入品は主に大都市で売っており、家庭外の消費者向けに積極的な販売を展開している。僅かな量のグルメコーヒー市場は、ごく限られた一部の大都市でのみ見られるが、最高品質のアラビカ豆を、世界中から仕入れている。

ロシアのコーヒー市場は、今後もダイナミックな発展を遂げると、スーチャク氏は見ているが、消費者の品質志向が市場拡大の推進役になると思われるため、量的な発展よりも金額的な拡大の方が大きいのではないかという。

西欧での消費傾向
オランダのダウエ・エグバーツ/サラ・リー社マーケティング担当のミカエル・B・ルーマー氏は、コーヒー消費推定作業のむつかしい点を、或る程度カバーしてくれた。彼は一般的に過去の傾向から将来を推測することが多いが、果たして今後もこの方法を続けてよいのかという疑問を呈し、個人消費者段階で消費全体を分析することも非常にむつかしいと指摘した。

人口統計は手に入るし、個人消費量は簡単に算出出来るのだが、個人消費は飲用杯数によるし、入れ方にもよる。一体標準的なカップのサイズなどというものが存在するのだろうか?又一杯のコーヒーはどの程度ストロングなのだろうか?1日何杯飲むかは、飲用の頻度や普及の度合いによっても左右されるのではないかという。

ヨーロッパの人口は、横ばいないし減少傾向にある。エスプレッソや一杯取りの入れ方が増加したため、一杯ごとのコーヒー粉量は増加した。しかし飲用頻度は減っているし、普及度合いも、若者の飲用開始年齢が遅くなっていることや、健康不安からコーヒーを止めた人たち、特に30代から40代の婦人たちのせいで低下している。コーヒー粉の使用量は、ブレンドや焙煎の度合いによる味の違いにも左右される。ロブスタコーヒーはカフェインの含有量が多いので、味は強くて苦いが、非水洗式のアラビカは、カフェインが少なく、フラットでまろやかな味だが、水洗式のアラビカは、酸味が強くてフルーティーな味がする。

焙煎深度は色に影響し、粉砕によって粒度が決まる。消費者がどのようにコーヒーを入れるかによって、濃度や従ってカフェインの多さに違いが生じ、最終カップの出来具合が決まるのだが、それが満足出来る仕上がりなら、飲む回数も増えることになる。コーヒー粉の使用量は、1日の内のどの時間に飲むかによっても、期待度が違う。

飲用頻度は職業によっても違いがあり、ヨーロッパでは多くの国で重工業が減り、雇用水準は農業や水産業の分野でも減っているが、サービス産業の発展とともに、オフィス労働者が増えている。

一方缶やビンに詰められた液体飲料は、エネルギー飲料や乳飲料や水/果汁飲料などが新しい競争相手として登場している。コーヒー消費が少なかった頃は、収入の上昇とともに消費が連動して増えていたが、収入水準が高くなってしまってからは、収入がそれ以上増えても、消費量は逆に低下するか切り詰められてしまい、もはやコーヒーは贅沢品ではなくなり、消費者は次第に健康志向を強めてきていると分析している。

味を感知させる要因
イタリアのイリカフェ社エルネスト・イリー会長は、味を感知する生理学的側面を説明したが、この難解なテーマを技術的に解明するのに、彼はコーヒーの品質と快楽や脳幹の働きとの関係を使って、分かりやすく話をした。

人間が感知出来る味や匂いは800ないし900種類あるが、我々がその味や匂いの本質を直感的に好きか嫌いかで識別するのは、一般的に脳の持っている過去の経験、それがコーヒーの良い香りなのか、それとも腐った肉の臭いなのか、過去に体験した臭いの種類によって判断するという。

この最初の分析は脳の一番古い部分、つまり脳幹によって行われ、争ったり逃げ出した反射作用とか、ストレスとかの経験が引き金になっている。このフィルターが人間の最初の防衛線であり、長い間の自然界での選別の結果として、100分間が生き残れるかどうかの判断時間だという。
このフィルターを通過すると、次には上部の脳皮質に伝えられ、脳の快楽センターで更に深い分析が行われる。イリー会長によれば、60キロ入りの生豆2袋の中にたった1粒でもリオ臭の豆が入っていれば、全部が汚染されてしまうのだという。従って消費者に快楽反応を与えるためには、どんな欠陥豆も除去することが大切で、何よりも品質が消費の拡大に結び付いているという。

更にイリー会長は質問に答えて、カフェイン含有量の多さが、消費減に直結していると述べており、ドイツで1992年から1998年までにロブスタの使用が27%増えたのは、コスト削減のためと思われるが、その結果その間に消費が減少したことを示していた。更にカフェインには中毒性があるのかとの質問には、たくさんコーヒーを飲んでいた人が突然止めても、何も起こらなかった例を挙げて、中毒性はないと答えていた。

コーヒーの健康要因
サラ・リー/ダウエ・エグバート社のゲリット・ファン・デア・ステゲン研究所長は、コーヒー消費による健康への影響について述べたが、カフェイン摂取量の差による代謝機能の違いについて、体重1キロ当たりのカフェイン摂取量が、0.5ミリグラムから50ミリグラムまでを比較したところ、50ミリグラム摂取すると毒性が現われたという。彼は各種の飲物やスナック菓子に含まれているカフェインについても比較しており、一杯のフィルターコーヒーの鎮痛効果とも比較していた。

コーヒーに含まれているのはカフェインだけでなく、1日当たりの必要量としてカリウムが 5%、ニコチン酸(ビタミンB6)が 3%、マグネシウムとマンガンがそれぞれ 2%含まれているという。コーヒーをブラックで飲むと、カロリーはゼロだが、最近の研究では抗酸化物質の主要ソースであることが分かっており、ノルウェーでは50%以上と報告されているという。

昔の疫学調査では、コーヒー消費が心臓病や何種類かのガンの原因だと疑われたこともあるが、最近の研究では、並行的な喫煙の影響と混同されていたことが分かったという。新しい研究では喫煙の影響を区別することが出来るようになり、その結果多くの場合コーヒーは潔白になった。

更に建設的な情報として、コーヒーは2型糖尿病やパーキンソン氏病、肝臓ガンや肝炎などの発病を減らす他、肝硬変や胆石にもかかりにくいことが報告されており、ICOの「断然コーヒー」プログラムも、作業効率の向上など、コーヒーの効用を明らかにしているという。

主催者の総括
閉会に際して登壇したリヒト社のアールフェルト社長は、需給関係から国際取引上の問題など、多岐にわたるテーマには対立点もあったが、広い範囲の討議が出来たと述べた。はっきりとしたことは、世界のコーヒー経済に近年明らかな構造変化が見えてきたことで、コーヒー産業に依存している何百万人もの生活に、新しく出現したパラダイムが恒久的な影響を与えかねないと報告していた。

需要面では、消費者段階でも産業段階でも構造変化が見られ、伝統的な主要輸入国での消費は停滞し、ソリュブルコーヒー消費が拡大し、プレミアム付きの高級製品には需要が増えていると総括しているが、新技術が多くの新商品開発を促し、地域的或いは年齢的に、コーヒーの好きな製品の種類には違いが見られた。同時に多くの消費国では、エスプレッソ式のコーヒーに人気が出たため、高品質な水洗式アラビカの持つフレーバーが余り問題にされなくなってしまっている。このような変化と、最大生産国特にブラジルが価格的競争力を発揮したことから、特定の品種や産地に対する需要が減退してしまい、それらの生産国では、高額の社会的或いは経済的コストを抱えたまま、置いて行かれる結果になっているという。

供給面でも劇的な変化があり、世界的な供給が集中化の傾向を見せており、大生産国に比べてはるかにコーヒーへの依存度が高い中小の生産国は、激烈な国際競争の場に放り出されていると指摘している。大生産国には、政策決定に際して多くの選択肢があり、もし他方面に投資されていたならば、インパクトがもっと小さかったと思われるのだが、国別の政策決定の結果として、需給不均衡が更に助長され、世界規模で価格を圧迫してしまった。年内に相場が更に上昇しても、コーヒー市場での問題は解決しないだろうし、どの値位置で供給と需要の集中現象が起きるかは別として、周期的な相場変動による経済的影響は、同じことが続きそうだ。宿命的な相場回復があるにせよ、それは一時的に過ぎず、社会的にも環境的にも経済的にも持続可能かどうかという問題が残ってしまうことは、世銀報告が指摘した通りだという。

世界規模での市場介入は何度も失敗し、結局は逆効果だったので、もうその時代は終っているというのが主催者の結論だった。
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by horoniga-com | 2004-07-26 01:48 | マスターのつぶやき